3月最終日曜日。ホタル田ライングループで呼びかけたメンバーが、ホタル田の地主の👤氏の家に集まりました。0歳から60代まで。全年代のメンバーで苗箱に土を入れていきます。沢渡で最大の圃場を持つ👤氏の田んぼの分もみんなで作業します。
4月第1日曜日。再び👤氏のお宅にメンバーが集まり、前週に土入れした苗箱に、ひとめぼれの種を蒔きます。覆土した苗箱7つを運搬車に乗せて、2棟のハウスに敷きます。その数600枚。すべてが終わったらシートを2重かけして保温します。まだ朝は氷点下になる沢渡。発芽まで1周間から2周間かかり、約1ヶ月かけて育苗します。
5月3日。メンバーやメンバーのご家族&友人22名+幼児5名が集まりました。幼児たちには日除けテントを立てて、沢渡保育園を開園。メンバーには教職者が多数。保健室の先生までいます。誰かに責任を負わせないように、代わる代わる子どもたちを見守ります。信頼関係があるコミュニティならではです。
田んぼに入るのが初めての方も複数います。3本の苗をつまみ、土に優しく差し込んでいきます。100%昔ながらの手植えです。
ときたま沢渡地区の米作り名人のみなさんが激励に来て、手植えの方法を伝授してくれます。稲作には文化的価値もあるので、できる限り伝承するのも我々のミッションです。
約2時間で田植えを終えたら、八重桜が満開の焙煎所の庭に移動して労をねぎらいます。さなぶりです。今年は富谷の米粉のパン屋さん「モナモナ」さんのセットにしました。この経費もホタル米の売上から賄っています。
田植えから1週間後。根が活着できずに雨風で流れてしまった箇所に苗を植え直します。雨がそぼ降る中、5人で作業しました。
水面から土が露出している箇所には、早くも雑草が芽を出しています。この雑草も抜いたり、土に埋め込む作業もします。これでかなりの雑草が減らせます。
慣行栽培の場合、この先にクリンチャーやクリンチャーバスと呼ばれる除草剤を散布します。沢渡ホタル田ではこの草取り作業のおかげで除草剤を散布する必要がありません。
これらの昔ながらの作業によって、減農薬栽培を可能にしています。
暑くなってきました。特に今年の暑さは猛烈で、草刈り中に消費した水分は2リットルになった日もありました。
草刈りは月に1回のペース。焙煎職人がひとりで担当します。
草刈りをしないと、カメムシを寄せ付け、米粒に黒い斑点がついてしまいます。さらに雑草が圃場に侵入することで米の収量低下を招きます。
草刈りをすることで、ホタルが減ってしまう因果関係は、今のところ得られていません。
風景の保全の意味もあります。特にホタル田は沢渡ホタルの里に隣接しています。手入れの行き届いた里山の風景の保全も重要なミッションです。
6月から日中の気温が30度を超える日が続き、ゲンジボタルが一斉に羽化。中旬以降は、ひとめ何十匹という風景を楽しむことができました。
すべては、このためにやっている活動です。大勢の見物の方に楽しんでいただけて、今年は本当に良かったです。
沢渡ホタルの里には、いくつかの仕掛けがあります。
まず、ホタルの里の入口にテントを張り、毎晩、居酒屋の提灯をぶら下げて、沢渡集落のみなさんが毎晩集まり、
